総 評
審査委員長 山崎 真司
本協会では2008年度より「免震構造・制振構造に関わる優秀修士論文賞」を設け、優秀論文の顕彰を行っている。今回は第5回目で、計12編の応募論文があった。優秀修士論文賞の選定は本協会に設置された「修士論文賞審査委員会」が担当した。
本賞の性質に鑑み、今回の募集要領において以下の修正を行った。
1) 同一研究室における表彰の数は一件以内とすることを明示。
2) 応募論文説明書において、研究において特に力を注いだ点等についての自由記述欄を追加。
優秀論文の選定は二段階選考により行った。一次選考では全員の委員が主に論文概要書に基づく評価を行い、その集計により9編の候補論文を選んだ。二次選考では各委員が9編の候補論文について本論文を読み、9編以外の本論文にも目を通した上で総合的な視点から最終評価を行い、その集計により優秀論文3編を決定した。なお、大学在籍委員は、所属大学の応募者に対しては採点を行わないこととした。
応募論文のテーマは年々多様化の傾向にある。いずれの論文も学術的内容並びに完成度のレベルが高いものであり、残念ながら選定外となった論文も研究への真摯な取組みが感じられる優秀な論文であった。
各論文の選評一覧
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