総 評
審査委員長 山崎 真司
2013年度(第6回)は計12編の応募論文があり、本協会に設置された「修士論文賞審査委員会」により優秀論文の選考を行った。
選考はこれまでと同様二段階で行うこととし、一次選考では全員の委員が4頁の論文概要書に基づく評価を行い、10編の候補論文を選んだ。二次選考では各委員が10編の候補論文について本論文を読み、総合的な視点から最終評価を行い、その集計により優秀論文3編を決定した。応募論文が対象とするテーマは多岐に亘っており、研究テーマの設定についても、新規性の高いもの、研究室の継続的研究への取組み、他機関を含む研究プロジェクトとの関連が高いものなどそれぞれ特徴があり、慎重に選考を行った。選考に際しては著者自身の主体的な研究推進を通して得た学術成果を評価することに重点を置いた。なお、大学在籍委員は、所属大学の応募者に対しては採点を行わないこととした。また、同一研究室における表彰の数は1件以内とした。
応募論文はいずれも学術的内容並びに論文完成度のレベルが高いものであり、残念ながら選定外となった論文も研究への真摯な取組みが感じられる優秀な論文であった。本章が若い人達の免震構造・制振構造に対する関心を高める一助となることを願うものである。
各論文の選評一覧
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