日本免震構造協会は、免震構造の普及を通じて、地震から解放された持続可能な社会の実現を目指します |
長寿命で地震災害に強い街づくり
- ゴール 11「住み続けられるまちづくりを」に関し、“だれもがずっと安全に暮らせて、災害にも強いまちをつくろう”という目標を、免震構造を通じて達成します。誰もが免震構造の利点である被害の小ささ、災害時復旧の早さなどの恩恵を受けられるように、より一層の免震構造の普及につとめます。地震被害を軽減することで、長寿命で地震災害に強い街づくりを行います。
建築物の長寿命化を図り、建て替えの回数を減らすことで、解体で発生する廃棄物の削減や建設にかかるCO2排出も削減します。
設計、製造、施工、維持管理を含めた、安心・信頼の免震構造を提供
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ゴール 12「つくる責任・つかう責任」に関し、“生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守れるよう、責任ある行動をとろう”という目標を達成します。
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協会員である設計者が信頼性のある免震構造の設計を行い、免震部材製造者が品質に責任を持った免震部材を供給し、施工者が確実に精度よく施工することで、災害に強いインフラを整備し、持続可能な産業の成長を実現します。
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建物所有者や使い手には、免震部材の役割、特徴、メンテナンスの重要性を説明し、大事に使うことを伝授し、理解してもらい、適切な維持管理を通して災害に強い街づくりに貢献します。
免震技術を世界の地震発生地域に広める活動を推進
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ゴール9「産業と技術革新の基盤を作ろう」に掲げる、災害に強いインフラを整え、新しい技術を開発し、みんなに役立つ安定した産業化を進めるために、免震技術を世界の地震が頻繁に発生する地域に広める活動を推進します。
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そのためには、よりリーズナブルで地域特性に見合った次世代免震構造、小規模な建物にも採用可能な簡素な免震構造、及び、より容易な新設計法を普及・推進するとともに、免震技術の海外展開を通じて、免震構造が世界の地震が頻繁に発生する地域の災害に強いインフラとして整備されるように努めます。
再生材料や自然由来の材料の活用推進と「免震+木造」によるCO2削減
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ゴール13「気候変動に具体的な対策を」に関し、“気候変動から地球を守るために、今すぐ行動を起こそう”という目標の達成、および、2050年カーボンニュートラルを実現するために、免震構造による長寿命化や、再生材料や自然由来の材料の活用推進により、ライフサイクル全体での環境負荷を評価し、LCCO2排出量の見える化を推進します。
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そのために、CO2排出量算出に必要な免震部材の原単位などの情報を整備し、エンボディード・カーボン等の算出を広め、具体的に免震構造の優位性を示します。
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さらに、再生材料や自然由来の材料の活用を推進し、「免震+木造」による高層木造や、RC造やS造とのハイブリッド木造のメリットを紹介するなど普及活動を行うことで、炭素貯蔵効果のある木材の使用量を増やし、低炭素社会に貢献します。