住みたい街、住みたい建物 −近未来への提言−
免震・制振などの新技術を駆使して
賞 | 作品名 | 受賞者(敬称略、※主申込者) | |
一般の部 | 最優秀賞 | DROP OF CRISTAL 作品はこちら→ (1) (2) |
株式会社 久米設計 小堀哲夫※、谷川充丈 |
優秀賞 | GREEN CITY 構想 | 清水建設 株式会社 堀 富博※、神作和生、定久岳大、中西 力、島崎 大 |
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佳作 | 日干し煉瓦住居用免震システム | 株式会社 大林組 山中昌之※、富澤 健、佐野剛志、小林利道、渡辺哲巳 |
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佳作 | Stonehenge 21 | Dept. of Steel and Timber Structures, University of Architecture, Civil Engineering and Geodesy Borislav Belev※, Dimitar Dimitrov, Boris Parvanov |
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学生の部 | 奨励賞 | ”Ball-like” Building | Harbin Institute of of Technology Chunwei Zhang |
審査経過
審査委員長 西川孝夫
応募に事前登録制を採用し、11月28日に登録を締め切った。一般33件、学生の部12件、形45件の応募登録があった。作品の提出は1月16日としたが、登録者のなかから、計27件の作品が提出された。一般の部23件(国内が17件、国外が6件)で、学生の部4件(国内が0,海外からが4件)であった。一般の部の応募者はすべて建築関連の業務についている人達である。学生の部では事前登録の2/3が未提出であった原因としては、免震構造、制振構造が必ずしも一般の人々に普及しておらず、テーマとして難し過ぎたのではないかとの感想を持った。
審査会は計2回開催した。第一回目の審査会で一般の部11作品、学生の部2作品と約半数の作品に対象を絞り込んだ。第二回目の審査会で慎重審査の結果表彰作品を決定した。一般の部は比較的レベルが高く、各審査委員の評価が接近したが、議論の結果、最優秀作品一点、優秀作品一点、佳作二点を全員一致で選んだ。各作品に対する選評は後述するとおりである。学生の部については、前述のように課題が学生にとって難しかったのか審査員が高評価する作品が無く、表彰作品に該当するものなしとの雰囲気もあったが、若手をエンカレッジすることも考慮して一編を奨励賞とすることとした。
今回のアイデアコンペには、若い学生の人々からの斬新なアイデアの応募を期待していたが、期待倒れに終わったのは多少残念である。しかし表彰作品はいずれ劣らぬ傑作ばかりであり、さらに海外からの応募もかなりあったことを考えると、10周年記念事業としての企画は成功したといえる。